コラム COLUMN
前回のコラムでは「酸性ストレート」について解説しました。
さらにその前には「髪質改善」についてもお話しました。
最近は美容室のメニューに
・髪質改善
・酸性ストレート
・縮毛矯正
といった言葉が並び、「結局何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、その中でも昔からあるストレート技術である縮毛矯正について、できるだけ分かりやすく解説していきます。
縮毛矯正とは?
縮毛矯正とは、強いクセ毛をまっすぐに伸ばすストレート技術です。
髪の内部には「結合」と呼ばれる構造があり、この結合の形によって髪は
・直毛
・うねり毛
・縮れ毛
などの形状になります。
縮毛矯正では、この結合を一度薬剤でゆるめ、アイロンで形を整え、最後にもう一度固定します。
そのため、一度縮毛矯正をかけた部分は半永久的にストレートの状態が続きます。
クセ毛で悩んでいる方にとっては、とても効果的な施術です。
縮毛矯正の特徴
縮毛矯正には次のような特徴があります。
・強いクセ毛でもしっかり伸ばせる
・湿気が多い日でも広がりにくい
・ストレートが長期間持続する
特に
・毎朝アイロンが大変
・雨の日に髪が広がる
・クセが強くてまとまらない
という方には、生活が楽になる施術でもあります。
ただし、薬剤の力を使う技術なので、髪の状態によってはダメージリスクもあります。
そのため、髪質を見極めた施術がとても重要になります。
縮毛矯正の薬剤は一種類ではありません
縮毛矯正というと、「強い薬剤でクセを伸ばす」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかし実際には、縮毛矯正にもさまざまな種類の薬剤があります。
例えば
・大きくうねるクセ毛用
・細かいちぢれ毛用
・うねりとちぢれが混ざる混合毛用
・年齢による変化が出てきた加齢毛用
など、髪の状態に合わせて薬剤は細かく分かれています。
さらに同じクセ毛でも
・髪の太さ
・ダメージの有無
・カラー履歴
・クセの強さ
によって、適切な薬剤は変わります。
そのため apishでは既製の薬剤をそのまま使うのではなく、お客様の髪質となりたいデザインに合わせて薬剤をブレンドして施術しています。
クセを伸ばすことだけではなく、自然な質感や仕上がりの柔らかさまで考えることが大切だからです。
酸性ストレートとの違い
最近よく聞く「酸性ストレート」と縮毛矯正は、どちらも髪をまっすぐにする施術ですが、特徴が少し違います。
縮毛矯正
・アルカリ領域の薬剤を使う
・強いクセもしっかり伸ばせる
・ストレート感がしっかり出る
酸性ストレート
・弱酸性領域の薬剤を使う
・ダメージ毛にも対応しやすい
・自然で柔らかい仕上がり
簡単に言うと
縮毛矯正=クセをしっかり伸ばす技術
酸性ストレート=ナチュラルにクセを整える技術
という違いがあります。
髪質改善との違い
ここが一番分かりにくい部分です。
まず前提として、「髪質改善」という言葉は美容師によって定義が違います。
美容室によって
・トリートメント施術
・酸熱トリートメント
・酸性ストレート
など、違う内容を「髪質改善」と呼んでいることもあります。
一般的には
髪質改善=髪の状態を整えるトリートメント施術
であることが多く、クセを伸ばす施術ではありません。
3つの違いを簡単にまとめると
髪質改善
→ 髪の状態を整えるトリートメント
酸性ストレート
→ ナチュラルにクセを整えるストレート
縮毛矯正
→ 強いクセ毛をしっかり伸ばすストレート
このようなイメージになります。
大切なのは「自分の髪に合う施術」
最近は美容メニューの名前が増えすぎてしまい、お客様自身も「何を選べばいいのか分からない」というケースが増えています。
しかし大切なのは、流行のメニュー名ではなく
・クセの強さ
・髪の毛の履歴(カラーやパーマなど)
・ライフスタイル
・髪の毛の状態
などを美容師にしっかり伝え、カウンセリングを通してメニューを決めていくことです。
また、なりたい自分のイメージを美容師に伝えることもとても大切です。
同じ「ストレートメニュー」でも、髪の状態によってベストな選択は変わります。
美容師は髪の毛のドクター
apishでは、美容師を髪の毛のドクターのような存在だと考えています。
体調が悪いときに病院へ行き、診断を受けるように、髪の毛もまず今の状態を正しく診断することが大切です。
その上で
・髪質
・ダメージレベル
・クセの種類
を見極めながら、その方に合った技術やヘアケアを提案していきます。
まとめ
縮毛矯正は、クセ毛で悩んでいる方にとってとても効果的な技術です。
ただし、髪質改善や酸性ストレートとは目的が違うため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
美容室で施術を受ける際には
「これはトリートメントなのか」
「ストレート施術なのか」
をしっかり確認することで、失敗やトラブルを防ぐことにもつながります。
自分の髪質に合った方法を選びながら、無理のないヘアケアをしていきましょう。
