コラム COLUMN
サロンで仕上げてもらった直後は、指通りもなめらかでツヤツヤ。
「今日の髪、すごくいい感じ!」
と思っていたのに、翌日自分でシャンプーして乾かしてみると、
「なんだかパサパサする…」
「いつもの広がりが戻ってる!」
そんな経験はありませんか?
「美容室では特別なトリートメントを使っているから?」
「ドライヤーが違うから?」
「やっぱり美容師さんじゃないと、あのツヤは出せない?」
もちろん、サロンで使用するトリートメントやヘアケアアイテムも仕上がりに関係しています。
でも実は、同じ髪でも毎日の“乾かし方”によって、ツヤやまとまりの見え方は大きく変わります。
美容師はただ髪を乾かしているのではありません。
ドライヤーの風を当てる方向や順番、髪に残っている水分量などを見ながら、髪がきれいに見えるように乾かしています。
今回は、apishのスタイリストがサロンワークでも意識しているポイントをもとに、美容室帰りのようなツヤ髪に近づくための「正しい乾かし方」をご紹介します。
美容室帰りの髪は、なぜあんなにツヤツヤなの?
美容室で乾かしてもらったあと、
「私の髪って、こんなにツヤが出るんだ!」
と驚いたことがある方もいるのではないでしょうか。
美容師がドライするときは、
・ドライヤーを当てる方向
・風を当てる距離
・根元、中間、毛先を乾かす順番
・髪の水分量
・手ぐしやブラシの使い方
・髪質やクセ
・仕上げるタイミング
などを細かく見ています。
そして、ツヤを出すために特に重要なのが、髪表面を整えること。
髪の表面にあるキューティクルは、根元側から毛先側へ向かって重なるように存在しています。
髪表面が整っていると光が均一に反射しやすくなり、髪がツヤツヤときれいに見えます。
反対に、髪表面が乱れていると光がきれいに反射しにくくなり、同じ髪でもパサついて見えやすくなります。
つまり、美容室帰りのツヤはトリートメントだけではなく、美容師の“乾かし方”によってもつくられているのです。
もしかしてやってない?髪がパサついて見えるNGドライ
① 濡れた髪をタオルでゴシゴシこする
お風呂上がり、早く水分を取りたくてタオルで髪をゴシゴシしていませんか?
濡れた髪は、乾いている髪より摩擦などの影響を受けやすい状態です。
その状態で強くこすると髪表面に負担がかかり、パサつきにつながることがあります。
タオルドライするときは、まず頭皮や根元の水分をやさしく吸収。
中間〜毛先はタオルで挟み込み、ポンポンと水分を吸い取るようなイメージで行いましょう。
「拭く」のではなく「吸わせる」と覚えておくと簡単です。
② しばらく自然乾燥してからドライヤーを使う
「少し自然乾燥させた方が、ドライヤーの時間が短くなるから髪に良さそう」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし、濡れた髪を長時間そのままにしておくのはおすすめしません。
特に濡れたまま寝てしまうと、枕との摩擦などによって髪に負担がかかりやすくなります。
お風呂から上がったら、タオルドライをして、なるべく早めに乾かしましょう。
③ 毛先から一生懸命乾かしている
パサつきが気になるからと、毛先にドライヤーを当て続けていませんか?
実は毛先は、根元に比べて乾きやすい部分。
最初から毛先ばかり乾かしていると、乾きにくい根元が乾く頃には、毛先へ必要以上に熱を当ててしまうことがあります。
いわゆる「オーバードライ」を防ぐためにも、
根元 → 中間 → 毛先
の順番で乾かすことを意識しましょう。
④ 下から上へバサバサと風を当てる
これは美容室との仕上がりに差がつきやすいポイント。
何も考えずにドライヤーを持つと、つい下から上へ風を当ててしまいがちです。
でも、ツヤやまとまりを出したいなら、基本は「根元側から毛先方向」。
髪の流れに沿うように上から下へ風を当て、手ぐしで表面を整えます。
美容室で美容師がドライヤーを上から当てているのには、ちゃんと理由があるんです。
⑤ ドライヤーを髪に近づけすぎる
「早く乾かしたい!」と、ドライヤーを髪のすぐ近くまで持ってきていませんか?
近い距離から同じ場所へ温風を当て続けると、髪や頭皮に負担がかかりやすくなります。
適度に距離を取り、ドライヤーを小刻みに動かしながら風を当てることがポイントです。
早く乾かしたいときほど、熱を一点に集中させるのではなく、風を上手に使って乾かすことを意識しましょう。

美容師が教える!ツヤ髪をつくる5STEP
STEP1 タオルドライは「こすらず、吸わせる」
まずはドライヤーを使う前に、余分な水分をしっかり取ります。
頭皮や根元はタオルでやさしく水分を吸収し、中間〜毛先はタオルで挟んでポンポン。
ここで水分をきちんと取っておけば、ドライヤーを当てる時間の短縮にもつながります。
STEP2 アウトバストリートメントを中間〜毛先へ
乾かす前には、髪質やダメージ状態に合った洗い流さないトリートメントを使用するのもおすすめです。
ヘアミルク、ヘアオイルなどさまざまなタイプがありますが、大切なのは「たくさんつける」ことではなく「自分の髪に合ったものを適量使う」こと。
基本的にはダメージを受けやすい中間〜毛先を中心になじませます。
そのあと目の粗いコームなどでやさしくとかすと、全体に均一になじませやすくなります。
STEP3 まずは根元から乾かす
ドライヤーを使うときは、毛先ではなく根元からスタート。
後頭部や襟足などの乾きにくい部分にも、手で髪を動かしながら風を届けます。
根元がある程度乾いてから中間、最後に毛先へ。
「乾きにくいところから、乾きやすいところへ」
と覚えておくと簡単です。
これだけでも毛先のオーバードライを防ぎやすくなります。
STEP4 8割ほど乾いたら「上から下」へ
ここが、サロン帰りのようなツヤを目指す重要ポイントです。
髪全体が8割程度乾いてきたら、手ぐしで髪を整えながら、根元側から毛先方向へドライヤーの風を当てます。
広がりやすい方は、手ぐしで髪を軽く整えながら風を当てると、まとまりやすくなります。
ドライヤーをただ「水分を飛ばすためのもの」と考えるのではなく、髪表面を整えるための道具として使ってみてください。
ここを変えるだけでも、乾かしたあとの見え方に差が出ます。
STEP5 最後は冷風で仕上がりを整える
髪がほぼ乾いたら、最後に冷風を使ってみましょう。
根元側から毛先方向へ冷風を当てながら手ぐしを通し、髪表面を整えます。
また、冷風を当てると、まだ湿っている部分がないか確認しやすくなるというメリットもあります。
温風だけで終わらせていた方は、最後のひと手間として取り入れてみてください。

「ツヤを出す乾かし方」は髪質によって違う
ここまで基本的な乾かし方をご紹介しましたが、実は全員にまったく同じ乾かし方がベストというわけではありません。
くせ毛・広がりやすい髪
根元から毛流れを整え、上から風を当てながら手ぐしで軽くテンションをかけるように乾かします。
広がりやすい表面を整えることを意識しましょう。
細毛・ぺたんこになりやすい髪
最初から上から押さえつけるように乾かすと、根元までぺたんとしてしまうことがあります。
最初は根元を起こすように乾かし、最後に中間〜毛先の表面を整えます。
ダメージ毛・ブリーチ毛
毛先は乾きやすく、ダメージも受けやすいため、熱を当てすぎないことが大切。
乾かす前のアウトバストリートメントも上手に取り入れましょう。
パーマヘア
ツヤを出そうとして髪を引っ張りすぎると、せっかくのカールが伸びてしまうことも。
パーマはデザインによって乾かし方が異なるため、施術後に担当美容師から乾かし方を教えてもらうのがおすすめです。
高いドライヤーを使えば、ツヤ髪になる?
最近は高機能なドライヤーも増えています。
「高いドライヤーに買い替えれば、サロン帰りみたいになるのかな?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、風量や温度調整機能など、ドライヤーによって特徴は異なります。
でも、その前に見直してほしいのが“使い方”です。
どんなに高機能なドライヤーでも、毛先だけに温風を当て続けたり、同じ場所へ熱を集中させたりしていては、その良さを十分に活かせません。
まずは、
① こすらずタオルドライ
② 根元から乾かす
③ 上から下へ風を当てる
④ 一か所に熱を集中させない
⑤ 最後に冷風で整える
この5つから始めてみてください。
美容室で「乾かし方」まで聞いて帰ろう
美容室できれいになるのはもちろんですが、本当に大切なのは、次の日からも自分でそのスタイルを楽しめること。
「美容室ではいい感じなのに、家だとうまくいかない」
そんなときは、次回の施術でぜひ担当スタイリストに、
「家ではどうやって乾かしたら、この仕上がりになりますか?」
と聞いてみてください。
髪の量、太さ、クセ、ダメージ、カット、カラー、パーマによって、最適な乾かし方は一人ひとり違います。
apishでは、お客様がサロンを出た瞬間だけでなく、毎日のスタイリングまで楽しめるよう、髪質やヘアスタイルに合わせたホームケアや乾かし方もアドバイスしています。
毎日使うドライヤーだからこそ、少し使い方を変えるだけでも仕上がりは変わってきます。
「パサつくから、もっとトリートメントをつけなきゃ」と考える前に、一度いつもの乾かし方を見直してみませんか?
美容室帰りのツヤを、毎日のものに。
今日のドライヤーから、ぜひ実践してみてください。
